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30代子持ちで看護学校は通える?後悔や厳しいとの声も紹介!

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社会人を経験してから、やりたいことが見つかる人は多いのではないでしょうか。

特に転職を意識すると「〇〇の資格とっておけば良かった。」「〇〇の専門学校に行っておけば良かった。」と思うこともありますよね。

私は30代子持ちという立場ですが、看護師さんになれば良かったと感じることがありました。

「看護の知識があれば、少しは子どもの役に立ったかもしれない。」

「文系の私が看護学校に受かるためには、どれだけ勉強が必要なの?お金もかかりそう…。」

果たして、30代子持ちが看護学校に通うことは本当に難しいことなのでしょうか。

同じような悩みをお持ちの方に向けて紹介します。

 

看護学校の入学に年齢制限はあるの?

age limit

看護学校の入学に年齢制限はありません。

看護士国家試験の受験にも年齢制限がないためです。

また、一般社団法人日本看護学校協議会の調査によると、看護学校に通う学生のうち20%~30%の割合が社会人経験者というデータがあります。

つまり、看護学生のうち3~4人は社会人経験者ということです。

現在は国をあげて社会人経験者の看護師を増やそうとしているため、今後はさらにこの割合が増加するかもしれません。

いずれにしても、社会人を経験してから看護師を目指す人がある程度いるということです。

中には40代から看護師を目指す人もいるそうで、看護学校に入るのに年齢は関係ないことが伺えますね。

 

30代子持ちで看護学校は可能だが厳しい?

30s, with a child

現在、専門学校でも社会人向け入試の実施に積極的になっています。

これは、文部科学省や厚生労働省が社会人の看護学校への受入れを推進しているためです。

実際に都立の看護学校では、定員の20〜30%が社会人入試枠として用意されており、小論文・面接のみで突破できる社会人入試もあります。

一方で、とある看護学校の一般入試の倍率は2.9倍と社会人入試に比べると低いため、あえて一般入試を選択する社会人も多いそうです。

一般入試の学科試験(国語、数学、英語)のレベルは高校1年生の内容とも言われているため、頑張って勉強すれば合格できそうな気もしますね。

ここでは、晴れて看護学校へ入学したあとの家事や子育てとの両立について解説していきます。

 

①子どもとの時間が減る

残念ながら、子どもと過ごす時間は減ってしまいます。

看護学校に通うようになると、宿泊研修、実習、放課後の自習など、やることが盛りだくさんなためです。

いくら子どもがいるからといえ、実習の欠勤や早退、遅れなどは単位取得に関わります。

さらに課題提出や試験もあるため、休日返上で勉強の時間が必要です。

ただ、そんな状況でも「親」であることを本業として捉え、1日に必ず子どもと触れ合う時間を設けている人もたくさんいます。

例えば、お風呂は必ず一緒に入る、寝かしつけまでは一緒にいる、などと決めているそうです。

少しでも一緒にいる時間を作ることで親も子どもも安心できれば、双方にとって良い影響を与え合えるかもしれませんね。

 

②家事との両立が厳しい

前述の通り子育てもプラスされている状況であれば、家事との両立が厳しくなることは普通のことかもしれません。

むしろ、家事をするなら、子どもとの時間を作るという人が多いのではないでしょうか。

それでも家事をこなすには、やはり家族の協力が必要不可欠です。

夫に夕食の買い物をしてきてもらうだけでも、全然違います。

小学生くらいのお子さんであれば、簡単なお手伝いを頼むこともできますね。

また、行動だけでなく「お惣菜買っちゃおう!」「外食にしちゃおう!」という提案をするだけでも、ママの肩の荷はおりるはずです。

最低限の家事の分担は必要ですが、ママが「〇〇しなければ!」と思わない環境にしてあげることも大切です。

そうすることで、看護学校の勉強や実習に思いっきり集中できるようになるはずです。

 

③夫の協力が必要

30代子持ち主婦が看護学校に通う場合、夫の協力が必要不可欠です。

妻が看護学校に入学すれば、日々実習や試験に追われ、急に学校を休むということが難しくなるためです。

例えば、子どもが学校や保育園で熱を出した場合でも、実習中であればすぐに帰ることはできませんよね。

そうなったときは、夫に子どもの対応をしてもらうしかありません。

そうは言っても、夫も会社員。

外せない会議や急なトラブルで、どうしても対応できないことがあるかもしれません。

「両親や義両親も遠くに住んでいるため、頼れる人がいない!どうしよう!」

そんなときは、地域のファミリーサポートやベビーシッターの利用を検討しましょう。

恐らく事前に登録が必要なため、看護学校の入学とともに予め契約しておくことをオススメします。

 

30代子持ちで看護学校に通うメリットは?

MERIT

30代子持ちでやりたいことに挑戦するということは、人生において本当にやりたいことだと考えます。

10代、20代に比べると、看護学校に通うまでの道のりはかなり大変なはずです。

それを乗り越えてでも挑戦するということは、「とりあえず」ではなく「絶対になりたい」だと思います。

大変な道のりを歩みながらも、看護学校に通い続け、看護師になるということにどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、30代子持ちが看護学校に通うメリットについて解説していきます。

 

①看護師になると収入が安定する

看護師の平均年間収入は400万円~500万円と言われています。

(夜勤などの手当て込みの金額です。)

会社員をしている女性の平均収入が年間300万円~400万円と言われているため、会社員より収入は多くなります。

これは会社員から看護師へ転身する一番のメリットではないでしょうか。

また、世の中が不況の場合でも大きな影響を受けません。

専門職であるため、今勤めている病院を辞めた場合でも、別の病院で求人があれば採用されます。

ママであれば子どもの成長に合わせて、勤め先の病院を変えていくこともできますね。

 

②やりがいを感じられる

看護師という職業は、人の命を助けるという大きな責任が伴います。

任が重く、小さなミスも許されない仕事ではありますが、その分やりがいがあると感じる人が多いようです。

やりがいが感じられるときは、以下のようなときだそうです。

・患者さんに笑顔が戻り「ありがとう」と感謝される

・自分の知識や経験が発揮できたとき

・患者さんが元気になっていく様子を見れたとき

・多くのスタッフと連携して、患者さんを救ったとき

・患者さんが退院していくとき

どれも一般企業の勤務ではなかなか味わえないことですね。

全てに共通することが「患者さんが元気になったとき」であることを考えると、いかに大変な仕事なのか伺えます。

一般企業にいれば、元気な人と関わることが当たり前ですもんね。

前述の収入差も当然のことなのかもしれません。

日頃の患者さんとの関わりでやりがいを感じているという点が、患者の立場でいる身としてもありがたく思いました。

 

③子育てにも役に立つ知識が得られる

自分の子どもが熱を出したときなど、看護学校で学んだことが生かせます。

普通のママなら慌ててしまうような高熱、けいれんなどにも「あ、これ知ってる!」と冷静に対応できるそうです。

小さい子どもは感染症など様々な病気ににかかりやすいため、医療の知識は子育てにおいて大きな安心材料になります。

実際に自分の子どもが病気になったとき、正しい病気の知識があればどんなに良かっただろうと思いました。

今はネットで簡単に調べることができますが、ネットの情報が決して正しい情報とは限りません。

病気を正しく知り、正しい対応をするためにも、家族の中に看護師がいるということは貴重です。

 

30代子持ちで看護学校後悔した例は?

regret

看護学校と言えば「忙しくて常に課題に追われている」というイメージがあります。

現役の学生でもハードと言われているため、30代子持ちの人にとっては想像を絶するハードさがありそうです。

30代子持ちの看護学生は、勉強や課題はどのようにこなしているのでしょうか。

学費や生活費はどうなっているのでしょうか。

ここでは、実際に30代子持ちの看護学生が、苦労したこと、後悔したことについて解説します。

 

①勉強や実習についていけない

看護学校の学生は、現役学生でさえ毎日夜遅くまで勉強をしています。

毎日のように課題に追われ、実習の事前準備レポートの作成、座学の復習が必然となるためです。

そこまで勉強が必要な理由は「勉強しないとついていけない、授業だけでは足りない。」からだそうです。

しかし、現役学生であれば自分次第で勉強時間を確保できますが、ママ学生はどうでしょうか。

前述のように育児、家事もこなすなかで、現役学生と同じ勉強時間を確保することは困難です。

子どもが寝た後に深夜まで勉強している人も多いようですが、それでも現役学生と比べれば少ない時間でしょう。

現役学生は医療器具を使用した放課後自習も好きなだけできますが、ママ学生はそれも制限されます。

1日、2日の差であれば巻き返しもできますが、毎日のことでどんどん差が開いてしまい、勉強時間の確保が不十分であると悩む人が多いようです。

 

②若い子とのコミュニケーションに苦労する

30代子持ちで看護学校に通うとなると、周りの学生との年齢差は気になりますよね。

「学校」というからには10代の学生が大半であることは仕方ないです。

入学当初は「若い子の間でなじめるのだろうか…」と心配になることは当然かもしれませんが、看護学校ではグループで課題や実習を行うことも多いため、話す人は自然と増えていくそうです。

自ら「敬語は使わないでね!」「年上だけどよろしくね!」のようにオープンな心で発言していけば、周りも年齢差なんて忘れてしまうのではないでしょうか。

「話が合う、合わない」を心配する前に、あくまでも自分がどのようにコミュニケーションをとるかが大切だと思います。

こちらのコミュニケーション次第で「姉さん」と呼んでもらって頼りにされるという話もあります。

実際に看護師になれば、年下の先輩に教えてもらう場面もたくさんあると思うので、いちいち年齢差を気にしない方が良いかもしれません。

みんな「看護師になりたい!」同じ夢を持った仲間です。

30代子持ちで同じ夢を持つ仲間に出会い、共に乗り越える経験ができるということを貴重な体験と捉え、無理せず関係を築けると良いですね。

 

③お金がかかる

30代子持ちで看護学校を通う際、心配なのが経済面ではないでしょうか。

看護学生でいる間は働くこともできないため、収入が途絶えます。

一方で看護学校に入ると、入学金、授業料、参考書、ユニフォーム代など出費は増えるばかりです。

看護師を目指す過程で、少しでも節約する方法はあるのでしょうか。

ここでは、進学する学校の種類ごとに入学金や授業料(在学期間の総額)を比較してみました。

入学金 授業料(総額)
大学(国公立) 28万 250万
大学(私立) 27万 450万~700万
短期大学(国公立) 17万 250万
短期大学(私立) 25万 400万
専門学校(国公立) 1万~16万 60万
専門学校(私立) 7万 250万

(参考:日本保健医療大学 /   看護医療総合予備校KAZアカデミー

 

前述の表を見てもわかるように、30代子持ちで看護学校に通うのであれば、コスパが圧倒的に良いのは専門学校(国公立)ですね。

都立の「広尾看護専門学校」では入学金は1万1300円授業料は間26万5700円のため、かなり費用を抑えることができそうです。

テキスト代・実習費・ユニフォーム代で15万~20万円が加算されたとしても、3年間でかかる金額は合計で約100万円なので、こういった学校を探してみてはいかがでしょうか。

また、看護師を目指す上で奨学金制度もあります。

専門実践教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。

看護師もこの制度の対象となるため、利用した場合は受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練受講中6か月ごとに支給されます。

看護師等修学資金貸与制度は、都道府県や市町村が貸与する奨学金制度です。

自治体が指定する施設で一定年数働くことで奨学金の返還が免除されるので、かなり有効な制度ではないでしょうか。

病院奨学金制度は、病院が主体でおこなう奨学金制度です。

資格取得後は貸主の病院に入職し、一定期間をその病院で勤務することで、奨学金の返還が免除されます。

その他、自立支援教育訓練給付金(ひとり親向け)、日本看護協会の奨学金(准看護師向け)といった制度もあります。

奨学金や給付金制度の情報は看護学校のオープンキャンパスなどでも教えてくれるので、対象か分からない方は是非行ってみましょう。

 

30代子持ちで看護学校は通える?についてまとめ!

summary

30代子持ちでも、看護学校に通うことはできます。

ただし、家族の応援と多方面での協力が必要不可欠です。

看護学校を受験する前に、日常のこと、家事のこと、経済的なこと、子どものことなどありとあらゆる面で話し合う必要もあります。

全てがクリアになってから、それでも看護師を目指したいということであれば、ぜひ挑戦してください。

社会人を経験してから、やりたいことを見つけ、飛び込んでいける勇気は誰でも持てるものではありません。

応援していますので、どうか後悔のないよう人生を歩んでくださいね。

-大学生